黒ちゃんが死んだ!
風邪気味のため、野菜を近くコンビ二に買いに行ったところ、
店長さんが「猫が倒れているんですよ、ちょっと来てください」と、
裏口の室外機の脇に白いタオルをかけられた、黒猫が横たわっている。
やせ細った黒ちゃんだった。すでに虫の息だ。
このところ、姿がみえないと心配はしていたが、まさかこんなに弱っていたとは、びっくりだった。
歯槽膿漏のため臭くなり、右目もおかしい。
けんかでもしたのか。数日前には、いつものように餌を食べていたはずなのに。
家に連れて行くと店長さんにお願いしたところ、
「市役所に連絡したため、これから、ボランテイアさんが来るので待ってください」とのこと。
私に連絡すれば良いのに変な遠慮をしたらしい。
そのためにお出でくださったのが日野市の獣医さんだった。
東京都動物愛護相談センター、多摩支所、相談指導係と名刺にある。
ありがたいことだけれど、何で日野というご遠方の獣医さんが来なければならないのか。
しらべる必要がありそうだ。
ともかく私が預かりますからと、帰っていただいた。
もうあと数時間の命だろう。
家に運び、玄関内にコオリを置き、タオルをしいて、その中で休ませた。
すっかり変わり果てた黒ちゃん。
裏の奥さんも呼び、2人で話かけている内に息耐えてしまった。
何てこと! 数日間で我が家に来ていた猫が2匹も死んでしまった。
特に黒ちゃんは特別な猫で、彼女の姿が現れると缶詰をあけ、わが子と分けて与えていた程だったし、
確か、不妊手術も今年だったはず。
手術後の印であるビーズのピアスが、私と黒ちゃんとの親しさにも通じていて、愛しい猫だったのに。
寂しくなってしまった。