2005.11.19

3日前のこと。徹夜明けの昼過ぎ、友人より電話。

「お宅に黒猫がいたわよね、今そばにいますか。屋敷林の脇の道路に黒猫が倒れてるんだけど、

図書館前にダンボール箱があって、箱に車に撥ねられたネコがいます。

静かにしてやってくださいと、メモ書きしてあるのよ。たぶんそのネコだと思うのだけれど」とのこと。

急いで身支度して、出向く。

アスファルトに横たわる黒猫。白髪混じりのため、おばあちゃんネコだった。

歩きはじめたが、車に撥ねられた形跡はなし。

ともかく横にして寝かしておきましょうと、石垣の上、落ち葉のベットに寝かせておくことにした。

夕方になり、心配なので、テリーヌタイプの缶詰と、抗生物質のくすりを持って出向く。

ちょうど歩き始めたところだったので、テリーヌに薬を混ぜてあげる。

美味しそうに食べてくれたので、ほっとする。

ともかく家に連れて行き、獣医さんで検査をしてもらうことにしたが、

お泊りは駄目とのことで仕方なし、我が家で保護するかと、暗い夜道、重い足取りで産直に立ち寄り、

野菜を買って屋敷林沿いを歩いていたところ、

屋敷林の中を懐中電灯を照らし、何やら捜している男性に目が止まる。

思わず「何かお探しですか」と、お尋ねすると、「黒猫です」! 何と、ラッキー!ご主人だったのです。

3日前に脱走してしまい、相当捜しまわっていたらしい。

年齢が何と!21歳とのこと。

外に出すネコでなかったため、気が気ではなかったでしょう。

私も捜索の苦労は何度も経験しているので、ご主人の気持ちがよくわかる。

大変喜ばれ、本当に嬉しかった。

それにしても21歳とは、立派なネコだ!

ところが、その方のお住まいは、ここからは相当に離れている。

西武線の踏み切りを渡ってきたのだし、また選んだ場所が、我が町ではベストの環境。

随分とセンスの良いネコよと、関心もしてしまった。

全く、このところ、ネコ事件の多いこと。

でもこうした嬉しい事件は後味も良し。めでたし、めでたしデイでした。