ニューヨーク&フロリダ編

ソサエティー・オブ・イラストレーターズ

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この人がボクのお母さん、
久世アキ子です。
 
時は、1996年5月15日。
彼女がメンバーになっている
7年ぶりに日本人メンバー13人展が
催されたんだよ。
 

これは、その時に出展した作品。 この会から、ネコをテーマにした作品を出品し始めたんだよ。

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2001年4月26日、 4年振りのSIグループ展に出品した作品。

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2003年5月14日~6月7日まで、SIグループ展に出品した作品。 

タイトル「招き猫」。9.11やイラク戦争も起き、世界平和を祈りながら、描かれたんだよ。 

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マックス (MAX)

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展覧会よりもお母さんを喜ばせたのは、
この協会のディレクター、テリー・ブラウンさんの部屋に、
MAXという名の猫チャンが住んでいるのを知ったときだ。
 
なんてステキなことでしょう!
 
この部屋からすべての情報が送られて来るんだけど、
それがボクの仲間MAXのぬくもりに包まれていたなんて……。
全然知らなかったよ。
 
ボクもほんとに嬉しい!

 

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これが、MAX。
いい男でしょ。
 
MAX実は女の子、メスでした!
名前により、てっきりオスかと勘違い。
 
 
 
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悲しいことに、1999年6月、
MAXは天国に旅立ってしまいました。
 
ありがとう、MAX。
逢えて本当に良かったネ!!
 
MAXのご主人であるディレクターのテリーが退社なさり、
私もメンバーから退会。
 
数々の素敵な思い出をありがとう!
 
 
 
 
ディレクター・テリーブラウンに捧げます。
I present to Director Terry Brown.

 

アルゴンキンホテル(THE ALGONQUIN HOTEL)

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New Yorkでの滞在は、
44丁目のここアルゴンキンホテル。
歴史を感じさせるエレガントな雰囲気がとてもステキなんだ。
お母さんの愛読書「ニューヨーカー」の発祥の地なんだって!!
それだけじゃないんだ、
このホテルには、猫が住んでいるんだよ!!
 
このホテルの猫の歴史は古く、
1930年代の後半に始まるんだって。
初代のオーナー、フランクケースがノラちゃんを
ファミリーの一員として迎えてから、
ずっと長いこと続いているんだよ。
ステキだよね!!

 

マチルダ (MATIRDA)

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お母さんはお芝居のプロデューサーからホテルの猫の話を聞き、
NEWYORKではこのホテルと、8年前から通っているんだよ。

 

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猫の名前は「マチルダ」。
悲しいことに2000年12月に
天国へ行ってしまった!!
 
気の強い猫だったけど、
ソファーで眠る姿は可愛かったよ。
 
 
 
 
 

 

マチルダはどうも既に2代目になっている様子。

旅先で出会ったネコ達は、
大分、天国へ旅立ったようです。

ニューマチルダ(NEW MATIRDA)

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現在のニューマチルダです。
毛並みの美しい、まるで貴婦人の様に優雅な姿。
 
キラキラ光る瞳で見つめられた時は、
とっても恥ずかしかったよ。
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マチルダをイメージしたカクテルがあるんだ。
オレンジをベースにしてるってお母さんが言っていた。
なんて、おしゃれなんだろネ! 
 
2010年現在15歳。
とっても元気らしいので、また、逢いたいなァ。
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けれどその姿に似合わず、
お母さんはゆったりと横たえるマチルダをスケッチしたくて、
ウズウズしていたにもかかわらず、
ロビーを一周した後は、カウンターの中に潜り込み、
コンピューターの脇で眠ってしまうか、
ベルボーイ達の足下で甘えてるの。
お母さんは朝に深夜にすっかり翻弄されていたんだよ。
 
彼女は大変な人気者で、
世界中から毎日の様にラブレターが届くんだって。
羨ましいね。

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マンハッタン(MANHATTAN)

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皆さん! この写真を見てちょうだいにゃあ!
ボクは本当にショックだった。
 
ここは観光客で最も賑わう5番街。 近代美術館の近くの歩道なんだよ。
 
なかなかのおしゃれをしたご主人は、何やらパフォーマンスをしていたけれど、
2匹のネコちゃんの落ち着いた演技というか、行動には誰もかなわないでしょう。 
 
マンハッタンって本当に、ユニークで素敵な街だね!

 

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ジョン・レノンの「IMAGIN」は、素晴らしい歌だよね。

1980年12月にジョン・レノンは40歳の時に命を絶たれてしまった。
ここはジョン一家がよく散歩をしていたセントラルパーク内のストロベリーフィールズだよ。

1985年10月9日。ジョンの誕生日に当時のNY市長、エドワード・コッチ氏が、ジョンのためにビートルズの曲「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」から名付けて贈られた場所だそう。そこにオノ・ヨーコが世界平和を祈念して制作したモザイクをNYに寄贈したんだって。

毎日欠かさず花を贈る素晴らしい男性がいるそうだよ。ちょっと切なくなってくるよね。
世界が本当に平和になってくれるといいニャア。想像しようね。

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現在も、オノ・ヨーコが暮らしているダコタハウスが、メトロポリタン美術館から眺められるんだ。
そこでジョンはネコと暮らしていたことがあるのかにゃあ。

 

フロリダ州キーウエスト (KEYWEST IN FRORIDA)

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肌寒いN.Yにさよならをして、
ボクたちは真夏の太陽がまぶしいフロリダ州キーウエストへと移った。
途中、トランク1コが行方不明になるなど、
トラブルもあって大変だったけれど、
なんとかホテル「カサ・マリーナ」に落ち着いた。
メキシコ湾に面したそれは素敵なホテルだよ。
ところが、ここでもまた、猫チャンが待っていてくれたんだ!

 

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彼女の名前はグルービー。
それはそれは魅惑的な猫で、
ボクはすっかり彼女の虜になってしまった。

 

ヘミングウェイの家(ARNEST HEMINGWAY HOUSE)

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待ちに待ったこの日がとうとうやってきた!
ボクのおかあさんは心ときめかせ、
亜熱帯植物が生い茂る美しい住宅街を自転車のペダルを踏んで、進んだ。

目指すは、作家ヘミングウェイの家だ。ト

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レンガ塀に囲まれた広いヘミングウェイの家。
中は、まるでジャングルのようだ。
ここでの生活から、代表作「武器よさらば」や「誰がために鐘は鳴る」が生まれたんだよ。
 
ここにはなんと、現在でも55匹の猫たちが、優しい人々に愛されて、
自由にのびのびと暮らしているんだよ。
羨ましいったらニャイねェー。

 

猫たちのお墓 (A CEMETERY OF THE CATS)

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ここは、庭の片隅にある猫たちのお墓だよ。
マリリン・モンロー、リズ・テイラー、シナトラ……
天国にいった猫たちの名前が
タイルに刻まれているんだ。
モンローの猫なんて、逢ってみたかったなァ……

 

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お母さんがスケッチしていると、 
人なつっこい猫ちゃんたちがやってくる。
こんな素敵な所で暮らせるなんて、
すばらしいねェ!

 

ヘミングウェイの通っていたバー (SLOPPY JOE’S BAR)

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ここが、有名なヘミングウェイが通っていたバーだよ。
ここでは、彼はいまだにパパさんの愛称で親しまれ、彼の存在はいまだに健在だ。
 
けたたましい音楽に誘われて中に入ってみると……、

 

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壁という壁は、当時のヘミングウェイの写真で埋まっている。
お母さんがスケッチをしていると、
向かいの席にいた、オランダから来たというご夫妻のご主人の方が近寄ってきた。
そして、そのスケッチが欲しいと言ってボクたちのテーブルの席に座り込んでしまった。
プレゼント用に新たにスケッチをしてあげたら、
お母さんにビールをごちそうしてくれたよ。
オランダに行ったら、どうかよろしくね。

 

旅ってほんとに素敵だね(MIAMI)

旅は切ないものだ。
もう少しここに居たいと思っても
次のスケジュールが待っている。
後ろ髪引かれる思いで
マイアミへと移った。
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浜に出て、白い貝を拾い集め、
波とたわむれた。
こんなこと何年ぶりかな、と
お母さんは、はしゃいでいる。

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風に吹かれ、ゆったりと大海原を眺めていると、
水平線に浮かぶ遠くの船に突然、西日が当たり、
船が美しく白く輝いた。
そのあと虹が水面から、
雲に向かってまっすぐに伸びたんだ。
 
まるで夢のような世界だったよ。
神様は最後の最後までボクたちに素晴らしい夢を見せてくれた。
旅ってほんとに素敵だね。
 
じゃ、次の旅まで、皆さん、バイバイ!